日本人の「爺爺、ナイナイ」 藤平実さん、弥恵子さんご夫妻

日本人の「爺爺、ナイナイ」 藤平実さん、弥恵子さんご夫妻。

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発信時間: 2010-11-09 14:13:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

定年退職後、折り込みチラシで目に留まった上海郊外のマンションを購入し、移り住んで15年になるという藤平さんご夫妻。現在、中国の将来を担う子どもたちにボランティアで日本語を教え、「爺爺(おじいちゃん、イエイエと発音)」「ナイナイ(おばあちゃん)」と慕われている。

上海に来た当初、「下車(シャアチャア)」が社長に聞こえて、バスを降りる度に「社長、社長」と叫んでいたことや、上海では「まけろ」を意味する肘を折り曲げるしぐさを買い物のたびに連発し、金銭に細かい上海人もお手上げだったという笑い話を交えながら、地域の人たちと支え合って暮らす藤平さんご夫妻の上海生活について伺った。

日本から上海に移り住んだきっかけは何ですか?

長兄が中国で戦死したので、青年時代に中国へ行こうと決意しました。60歳の定年の時になって、外国人向けに上海のマンションを販売するという新聞の折り込みチラシがたまたま目に留まり、マンション購入者にはビザ支給とあったので、青年時代の思いを実現する機会だと思い、思い切って中国へ来ました。

上海に来て最初に友人となった元日本語教育者の蔡先生(中央)。

上海で生活をするようになった当初、ビザのトラブルに巻き込まれたそうですが。

日本にいた時に、上海の住宅を購入した不動産業者にビザの手続きをしてもらい、上海に来ることができました。3カ月目に妻が日本に用があって戻る際、空港での出国検査で滞在日数が過ぎているといわれ、罰金5万円を請求されました。係官はビザに記されている滞在日数60日を指して話をしていましたが、当時、中国語がぜんぜんわからないし、6カ月は滞在できると思っていたので「一体、何が起きたのか?」という感じでした。だんだん落ち着いてきて、やっと滞在日数が1カ月オーバーしていることがわかりました。妻から連絡があり、すぐ中国の人に一緒に公安に行ってもらい、私も罰金を払いました。その時、もし罰金を支払わなければ、留置場に入ってもらうといわれ、この件では本当に不安な思いをしました。

日本語をボランティアで教えていらっしゃるそうですが、最初のきっかけは何ですか?

日本企業の友人から、客のクレーム等に対応するのに丁寧な日本語を使いこなす必要があるため、会社の女性事務員に日本語を教えてほしいと依頼され、我が家で教えるようになったのがきっかけです。

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