東京電力は7日、現在、福島第1原発の1号機原子炉建屋内の空気中の放射性物質濃度が低下傾向にあることを発表した。
東京電力は、「換気は5日午後に始まり、7日朝、放射性物質のセシウムの濃度が一時的に東電の目標値の10分の1以下に低下した。東電は今後も換気を続け、8日に作業員を派遣して原子炉建屋内の放射線量を検査する」と述べた。
8日の検査の結果が正常であれば、作業員は1階のタービン建屋との間の二重扉を開放し、圧力容器を覆う格納容器を水で満たす冠水(水棺)作業のための計器調整や、空冷式代替冷却装置の設置に向けた作業も始めるという。しかし、これには原子力安全保安院の許可が必要だ。
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