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過ぎ去った災害、再生が待たれる―日本の東日本大震災を振り返る
発信時間: 2012-03-11 | チャイナネット

 

左:2011年3月11日,茨城県大洗市付近。津波で発生した渦が騎士を通り過ぎる。

右は2012年3月3日同地点の状況。

 

 1年前、M9の地震が日本で発生、特大の津波が東北沿岸を襲い、福島原発の放射能漏れ事故が日本社会に被害を与えた。1万5850人が死亡、3283人が行方不明、日本の国土のおよそ3%が放射能汚染におかされ、社会的損失は計り知れない。

この1年、地震が揺らがしたのは、地層や岩盤だけでなく、日本の政治、行政、経済、社会構造までその影響は及んだ。

この1年、津波がさらったのは、大地や家屋だけでなく、日本の一般市民の理性や感情までその影響は及んだ。

この1年、放射能漏れは福島の人々の生活だけでなく、多くの日本人の生活や行動までその影響は及んだ。

破壊され、表面化し、再生し、反芻する。この特大の災難からの時間軸の上で1周年を迎えた。犠牲になった人を弔い、生き残った人を慰めることはできるが、まだ再生や傷跡を癒すまでには、遥か遠い。いま、多くの被災者が避難している状況にあって、なお大量のがれきが処分を待っており、多くの企業が倒産の危機に直面し、福島住民は放射能の影におびえながら生活している。彼らの苦しみは思い出の中だけでなく、現実にある。亡くなった人は遠くなり、生きるものは悲しみにある。時間が経過しても、この災害の思い出はより鮮明になるが、風化を免れない記憶もある。だが、2011年3月11日の共通の記憶——激しく揺れた土地、なぎ倒された草木、荒れ狂う海、何もかもがながされていく風景を忘れない。

 

 

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