日本総合情報サイトのRecordJapanによると、欧米諸国でこのほど、「Japanification」(日本化)という言葉が取り上げられている。欧米人はこの言葉により、平凡な政府、リーダーシップのない政治家、もたつき等の政治現象を形容している。
英国『エコノミスト』誌は2011年7月、和服を着用したオバマ大統領とメルケル首相を表紙で登場させた。これは両氏に対してスピーディーな政策決定を促すもので、無策な日本を見習ってはならないという意味が込められている。
『エコノミスト』は日本の「失われた20年」を例とした。リーダーシップを発揮し、財政赤字の解決に向け大胆な決定を下さなければ、日本のような景気低迷に陥るというのだ。海外メディアの報道にはそれぞれの目的があるのだろうが、「日本化」という言葉と「もたつき」を結びつけることは、日本人にとって少々濡れ衣だろう。
しかし「日本化」という言葉の出現には、その理由がある。現在の日本の政局を見ると、各党・派閥が議論を展開しているが、着実励行の精神が欠けている。その原因は、政治家の意識の問題、リーダーシップの不足にあるだろう。いかにすばらしい政策であっても、すべての人に利益を与えるわけにはいかない。利益を得た人は不満を持たないが、利益を失った人は何らかの形で政策に反対しようとする。現在の日本では、各々の利益が複雑に絡み合い、混乱が広がっている。
日本が「日本化」を脱却するためには、政治家が強い信念を持ち、常識を打ち破り、即時決断を心がけるしかない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年7月18日