長い間、日本の都市の街角で見かける、日本の若者、特に女性の「茶髪率」はアジアの他の都市に比べ明らかに高かった。日本のファッション雑誌を開けると、茶髪、金髪、赤毛・・・女性モデルで髪を染めていない人はいない。ただ髪の色が違うだけだ。だが、最近、日本の女性の間で「黒髪」が流行の最先端になり始めている。
実際、日本人にはずっと「黒髪に比べ、茶髪は洋服に合わせやすい」という認識があった。
いわゆる「洋服」は、現在、日本人が毎日着ている衣服の通称になっている。日本のある専門家いわく「戦後の日本経済の発展と共に、欧米文化が大量に流入し、安くて便利な『洋服』は徐々に日本の伝統的な和服にとって変わった。『洋服』自体のデザインや雰囲気は西洋人の外見や美観に密接に関係している。これに比べ、日本人が正式な場所で和服を着るときには、黒髪が圧倒的に多い」という。
染髪という行為はある意味、若者が他の人と違うおしゃれを求める行為といえるが、他の角度からいえば確かに日本の欧米文化を追い求める傾向を反映していた。このような感情は、バブル経済崩壊後の十数年間で頂点に達した。しかも最近日本では、自分自身や伝統的なものへの回帰、日本本来の思想を取り戻すことがトレンドとなっている。ヘアスタイルが茶髪から黒髪志向になっていることもその表れだろう。近頃、日本のある大型サイトでアンケートが行われた。それによれば、日本男性の多くは茶髪よりも黒髪の女性のほうが「大人っぽくて聡明」に見えて惹かれるという結果が出ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月3日