先般、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)は、『(ASEAN)・日本戦略的経済協力10カ年(2012-2022年)ロードマップ(ASEAN-Japan 10-Year Strategic Economic Cooperation Roadmap: 2012-2022)』を制定することで合意した。同ロードマップは、大きく4方面での連携強化を強調し、相互的な経済発展の促進を目指すものである。8月中に草案を完成させる予定で、その後は日ASEAN経済閣僚会議に提出し、審議が行われる。
同経済協力ロードマップでは以下の点を強調している。投資額と投資規模の拡大を促進すること、モノ貿易とサービス分野での協力を強化すること。科学技術、エネルギーの有効利用、エネルギーの保護、農業の発展による食品の安全性の向上、物流・輸送業の発展、旅行・観光事業などにおける中小企業の連携強化を図ること。ASEAN加盟国の経済のバランスの取れた発展に努め、ASEAN加盟諸国間の発展格差の是正し、国民の生活水準を引き上げ、経済成長の成果を享受すること。
このASEAN諸国と日本間の経済協力ロードマップの実施は2段階に分かれており、第1段階が2012年から2016年、第2段階が2017年から2022年。定められている内容に関しては、2015年にASEAN経済共同体(ASEAN Economic Community)が実現した後に、加盟各国の実情に対応するために、再び協議と調整を行う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月8日