8月7日、中国女子バレーボールの惠若琪選手(右)は、試合中に無念の表情を浮かべた。ロンドン五輪女子バレーボール準々決勝、中国は日本にセットカウント2対3で敗れ、決勝進出を逃した。
中国3大球技(バスケットボール、サッカーボール、バレーボール)のうち、女子バレーボールの成績が最高となるだろう。しかしライバルの日本に2対3で敗れ、ロンドン五輪を敗退することになり、納得できない結果となった。キャプテンの魏秋月選手は涙を流し、誰もなだめることができなかった。
8年前のアテネ五輪と同様、準々決勝の相手は日本となった。アテネ五輪では、中国が3対0で日本を破った。中国は今大会も3セットを先取する可能性があった。両チームのスコアは、 26対28、25対23、23対25、25対23、16対18。毎セットの点差は少なく、どのセットも勝利の可能性があったように見えるが、実際にはそうではない。中国は日本と5セット戦わず、短期決戦に挑むべきだった。どのセットも後半は日本をリードしており、先にセットポイントをとっていた。このような場合はミスが許されず、相手に付け入る好きを与えるべきではない。若手の曾春蕾選手がサーブを2回続けて失敗し、日本に敗北することとなった。
魏選手は涙を流し、チームを率いて笑顔の相手チームと握手を交わした。魏選手はチームメイトの肩に顔を埋め、いつまでも泣き止まなかった。魏選手は、「全員が最後まで力を尽くした」と語ったが、問題はまさにそこにあった。中国は、身長も技術も日本を圧倒していたが、最後になると日本が粘りを見せた。最後に追い詰められてからチャンスを掴もうとしても、もう遅すぎるのだ。18対14、22対18の時に、なぜ一気に勝負を決められず、相手にチャンスを与えてしまったのか。木村沙織・江畑幸子の両スパイカーは32本のスパイクを決めた。中国の惠若琪・王一梅は計46点にとどまり、日本のディフェンスに阻まれた。高い身長を活かすことができず、中国は自信を失ってしまった。
4年間の特訓にもかかわらず、中国女子バレーボールはこのような戦績で敗退してしまった。コーチの頻繁な交換、チームの大きな変化、時代遅れとなった攻め方等、反省すべき課題も多い。中国女子バレーボールの復活はいつの日になるか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月9日