沙元森
日本は中国人の声に耳を傾けるべき
国民の声と公式な表現は形式が異なるが、どちらも共に必要な存在だ。一部の日本人は今、中国人の声に耳を傾ける必要がある。それは熱狂した世論に陶酔する彼らの目を覚ます一助となる。
日本の右翼分子の150名は8月19日、「慰霊祭」と称して釣魚島(日本名:尖閣諸島魚釣島)の近海に赴き、そのうち10名が強行的に釣魚島に上陸し、2時間以上滞在した。この違法行為は、中国の領土主権を著しく侵害しており、即座に中国政府の強い抗議を受けた。同日午前、北京・広州・深セン・済南・青島・太原・杭州等の各都市で抗議デモが発生し、日本の右翼分子の違法上陸に抗議した。
日本政府が違法に中国の活動家を逮捕したことに続き、日本の右翼分子が計画した今回の「上陸事件」は、再び中国人の憤りを招いている。「木は静かになろうとしても風はやまない」ということわざがあるが、日本の右翼からの再三の挑発に対し、釣魚島の防衛は中華民族の共通の行動と呼び声となっている。
日本の右翼は、今日も政界で活躍している。軍国主義の魂が未だ残っており、日本の民意が制約を受けている。右翼の勝手な行為を放任すれば、日本が危険な方向に向かうのみならず、隣国である中国もしばしば厄介事に巻き込まれるだろう。歴史の戒めにも関わらず、右翼は悔い改めないばかりか、同じ轍を踏もうとしている。この重要な時、中国人の怒りの声は右翼に対する厳しい警告となり、また釣魚島を手に入れられると勘違いしている日本をけん制する。今の中国の実力と立場は昔と異なり、自国の領土に対するいかなる些細な行為も黙認することはできない。中国政府は外交ルートを通じて、中国の釣魚島に対する領土主権を表明し、中国人も実際の行動により領土と主権を守る固い決心を示している。10名の右翼が釣魚島に強行上陸したが、このような卑劣な手段により釣魚島の歴史的事実、主権の帰属を変えることはできない。右翼は常に中国の領土を狙っており、一時的な思いつきなどではない。併呑にせよ蚕食にせよ、彼らは呑み込んだ中国の領土をすべて吐き出さなければならない。日本が今後どのような行動に出ようと、釣魚島は永遠に中国の領土である。この立場において、政府と国民はいかなる譲歩・妥協も許されない。
中国の民衆と政府は力を合わせ、国家の領土と主権を無傷で守らなければならない。民間の行動と政府の立場は共に呼応しており、公民の国家事務に対する自発的な参与を示している。民間の持続的な愛国活動は、中華民族の共通認識、国家の団結力を力強く示している。利益の主体は多元化し、人々の求めは多様化しているが、国家の核心的利益に関して言えば、中華民族はみな運命共同体である。歴史を振りかえっても、国家の主権が侵されようとしている時、中国人は自発的に団結し、行動を起こした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月20日