日本の旅行会社、小売店等は中国人観光客を歓迎しているが、一般人は中国人を敬遠しており、鼻で笑う人もいるほどだ。日本人の中国人に対する最大の不満は、「ルールを守らない」だ。これは、中国と日本の間に存在する文化の違いによるものだ。20日付の日本新華僑報が伝えた。
同記事の内容は以下の通り。
「中国観光客効果」が世界中に広がり、各国の経済に貢献している。それは日本にとっても同様で、毎年約140万人の中国人観光客が日本を訪れる。日本の旅行会社、小売店等は中国人観光客を歓迎しているが、一般人は中国人を敬遠しており、鼻で笑う人もいるほどだ。
日本のネット上の意見やテレビの取材を見る限り、日本人の中国人に対する最大の不満は、「ルールを守らない」だ。筆者にも同様の経験がある。親戚を日本に招き、関係を良くしようとしていたところ、ささいなルールにより彼らの機嫌を損ねてしまった。筆者は彼らが日本人から白眼視されず、楽しく旅行できるよう好意で意見したのだが、彼らは「大人がなぜ他人のルールを守らなければならないのか」と感じたようだ。
海外にいる場合、何事も完璧に行う必要はない。しかし全世界の観光客を見ると、一部のアジア人がルールを順守する他、多くの欧米人は自国の行為が外国でも通用すると思っている。これはなぜだろうか。
ある日、中国人の夫婦が3−4歳の子供を連れ、プールで泳いでいた。彼らの近くには日本人の夫婦がおり、同年代の2人の子供を連れ、水に浮かぶ練習をしていた。2人の子供は狭いプールの中で、「見えない直線」に沿い歩き、この線から外れることはなかった。ところが中国人の子供はふらふらし、日本人の子供の線を「侵害」していた。中国人の夫妻はそれをまったく止めようとせず、妥協する必要もまったく感じなかった。
この話からも、中国と日本の文化の差を理解することができるだろう。これはどちらが間違っているといった問題ではない。しかし一部の日本人は、中国人がなぜ大声で話をし、列を作ることを嫌い、他人との距離を詰めても離れようとしないのか、理解に苦しむ。他人ごとであればどうでもいいかもしれないが、自分の身に降りかかった場合、中国人に対して悪いイメージが生まれるだろう。このような中国人に関する悪いイメージのすべてを、中国人観光客から観察することができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月21日