創価大学学長 山本英夫
日中国交正常化40周年、誠におめでとうございます。日中両国の交流が40周年を契機に更に深化していくことは、誠に喜ばしいことであり、本学も両国の友好関係の発展に向け、更に努力して参ります。
現在本学では、40以上の中国の大学と交流協定を結び、学術交流を行っております。これまでに1000名を超す日中の学生及び教員を交流協定により派遣もしくは受入を行い、留学や研究滞在等に送り出し、日中友好に貢献できる人材を多数輩出してきました。この他、本学では毎年100名を超える中国の大学や研究機関などの代表を迎え、活発な交流活動を行っております。
本学でこのように中国との学術・教育交流が盛んに行われているのは、本学が日中友好のために一貫して尽力してきた池田大作先生によって創立された大学であるからに他なりません。池田先生は、国交正常化前の1968年、日大講堂にて「日中国交正常化提言」を発表されました。この提言は、内外に大きな反響を呼び、当時の両国の外交政策にも影響を与え、国交正常化への流れを加速させました。また、池田先生は、1974年には2度にわたり中国を訪問し、12月には当時の周恩来総理とも会見をしております。池田先生は、会見の席上で周総理が日本での桜の思い出を語ったことに触れ、本学キャンパス内に周総理を記念する桜の植樹を提案し、その桜に「周桜」と命名しました。植樹から37年を経た「周桜」は、今でも毎年美しい花を咲かせ、両国の友好の象徴として広く内外にその名を知られております。