丹羽宇一郎・駐中国大使の乗った公用車が襲われ、日本国旗が奪われた事件について、中日友好協会の唐家セン会長(センは王へんに旋、元国務委員=副総理級)は29日、国交正常化40周年を記念する国際シンポジウムで、「理性的な愛国ではない」と批判した。
唐氏は事件について「中国国民の願いや考えを代表するものではない。大部分の国民は理性的で、両国関係の健全で友好的な発展を望んでいる」と指摘。「現在、関連部門が調査に当たっている」とした。
国交正常化40周年を迎えた両国関係については、「まさに『多事の秋』にあり、こうした事件が起こって誠に遺憾」としながらも、「健全で安定した長期的な発展は両国政府・国民の共通の願いと根本的利益に合致するもので、国際社会が広く期待するところであると確信している」と関係改善に自信を示した。
「人民網日本語版」2012年8月30日