日本メディアの報道によると、自民党の有名な「タカ派政治家」とされている安倍晋三元首相は29日、9月中旬の自民党総裁選に出馬し、再起を図る意向を示した。
日本メディアは29日、「首相再任が期待されている安倍氏は、最高権力を持つ玉座に向かい、大きな一歩を踏み出した」と伝えた。
今年58歳の安倍氏は、2006年に小泉純一郎氏の後を継ぎ、総理大臣に就任した。しかしわずか1年間で、安倍氏は「神経性疾患」を理由に辞職を発表した。数年間の沈黙後、このほど安倍氏の露出度が高まっている。特に近ごろ、安倍氏は領土問題・歴史問題に関して野田内閣を非難しており、「日本で最も保守的な政治家の一人」と目されている。
◆野田内閣 政権の基盤がゆるむ
自民党等の野党による「倒閣運動」により、野田内閣は成立から1年後の現在、すでにその政権の基盤がゆるんでいる。日本の現在の政治情勢を見る限り、次の総選挙で民主党が再び政権を獲得する可能性はなく、3年前に野党になった自民党が復帰する見込みも低い。ゆえに、日本の政局は混乱状態に陥ると見られる。その一方で、第3の勢力による政権獲得に対する国民の注目が高まっている。
自民党の現在の支持率では、衆議院総選挙で過半数の議席を占めることは難しいとされている。安倍氏にとって、支持率急上昇中の「大阪維新の会」との連携が、重要な政治的選択となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年8月31日