中国網:勝間さんの本に共通しているのは、目的を提示して、具体的な方法を示唆しているという点だと思います。非常に具体的ですね。
勝間:ありがとうございます。本を出してビッグピクチャーを語るただけでは、だめだと思っています。読んでいただいて、実際に少しでも変わってもらう。そのために、日本でも本を出した後のプロモーションにも力を入れています。
中国にもこれからは2ヶ月に1度くらいは来て、講演などの形で知っていただきたいと思っています。今回、北京でウェイボーのアカウントも取りました。中国語の勉強と情報収集ができればと思っています。
中国網:「ズルい仕事術」では、まじめな人は行き詰まりやすいと書いていますね。反発を買いやすいテーマだと思いますが。
勝間:優秀で問題解決が早い人を見ていると、自分が苦手なことは他の得意な人にやってもらうことがうまいんですね。まじめな人はどうしても正面突破しようとして、燃え尽きてしまう。中国では受け入れられやすい考えかなと思っています。中国人の考え方は、問題解決を最優先する、そのための方法には柔軟なイメージがあります。
中国網:なるほど。話は変わりますが、ロングブレスで最近ずいぶんお痩せになりましたね(笑)。ものごとを実現していく力という意味で、一貫していますね。
勝間:仕事だからですよ(笑)。優先順位付けの問題なんですよ。痩せたほうがいいでは痩せません。痩せなくちゃいけない仕事のモデルさんや女優さんが太らないのも同じです。もちろん、ロングブレスも効果がありましたが、100冊以上の本を読み、研究して、食生活も完全に変えました。
中国網:情報収集力、実現力という強みを生かしたわけですね。
ご自身が主催されている勝間塾でも、たくさんの方の実現力を科学的に鍛えていらっしゃいますね。
勝間:勝間塾ではその道のプロの方を招いてお話をしていただいています。
私が苦手な分野というわけではないのですが、やはりその道20年、30年の方とは具体例がちがうんですね。ですからお力を借ります。
そして、私がフレームワークをまとめる役割を果たして、個人に落とすとどうなるかなどを指摘します。もとがコンサルタントですから、人の力を引き出して、まとめるのは得意です。そして参加者の方に納得して帰っていただくという、目的を充実させることに主眼をおきます。