クラウドコンピューティング 若者の職を奪う

クラウドコンピューティング 若者の職を奪う。

タグ: 大学卒業者,就職,進学,クラウドコンピューティング

発信時間: 2012-09-09 09:12:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

日本文部科学省は8月27日、本年度の学校基本調査を発表した。それによると今春の大学卒業者約56万人のうち、8万6000人が安定した職に就いていないことが明らかになった。このうち約3万3000人は、就職・進学する意欲のないニートとされた。大学生の就職難が、日本社会にとってますます頭の痛い問題となっている。この現象の原因は、景気低迷、採用数の減少等、多方面に渡る。アナリストは、「ネット技術サービスの発展は、大学生の就職に少なからず影響を与えている」と指摘した。その非常に典型的な一例は、クラウドコンピューティングだ。

アマゾンはクラウドコンピューティングでビジネス展開している代表的な企業で、世界中の企業がAWS(アマゾンウェブサービス)を用いて業務を行なっている。AWSは高い計算能力の他に、低コストという強みを持っている。

サンフランシスコのGoodData社は、AWSを利用し6000社のデータを分析し、販売の手がかり等に関する情報を入手している。同社のCEOは、「この業務には、これまで1社当たり少なくとも5人(計3万人)が必要とされていたが、現在は180人のみで済み、人件費が大幅に削減された」と語った。

ベンチャー企業のCue社は、顧客情報を随時把握するため、Eメール、フェイスブックの更新内容、企業の書類を毎日5億回スキャンし、情報をまとめている。同社には現在10名のプログラマーが在籍しており、AWSの使用料は毎月10万ドルに抑えられている。AWSがなければ60名のプログラマーが必要で、システム構築のために毎月200万ドル以上がかかる。

AWSは企業の人件費を削減すると同時に、企業の社員採用枠を大幅に縮小させている。しかし迅速で利便性の高いAWSはまた、アイデアさえあれば誰もが気軽に創業でき、成功を手にするチャンスを得られることを暗示してもいる。

IT業界の最大手、グーグルとマイクロソフトもまた、クラウドコンピューティングの開発を強化しており、同市場の競争が激化する模様だ。これは同サービスの使用料が今後さらに引き下げられ、就職の機会が減少することを意味している。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年9月9日

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