2012年8月、日本は2カ月連続の貿易赤字となり、赤字額は2011年3月の東日本大震災以来最大規模で、海外の経済成長の鈍化が日本経済に及ぼす影響が小さくないことがわかる。
財務省が20日発表した8月の貿易統計速報によると、日本の輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は7541億円(96億米ドル)の赤字となった。貿易赤字は既に2カ月連続。7月の貿易赤字額は5189億円(66億米ドル)だった。
ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)東京支店の首席経済アナリストである西岡順子氏は「貿易赤字の規模は予想していた範囲内であるものの、赤字額の増加幅は7月を上回り、海外の経済環境が厳しいことが浮き彫りになった」と述べた。
日本にとって中国は最大の輸出相手国である。日本製品に対する不買運動が起こるリスクがある中、中国市場に重点を置いている一部の日本企業の株価が下落している。
みずほ総合研究所株式会社の経済アナリストである徳田栄信氏は、米紙『ウォールストリートジャーナル』にて、「日本の自動車の多くが中国で製造されているため、自動車の輸出には影響しないが、自動車部品の輸出は縮小するだろう」との見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月21日