日本の安倍晋三元総理が26日、石破茂元防衛大臣を破り、再び日本の最大野党、自民党の総裁になった。このタカ派の政治家が日本の次期首相になる可能性があるということだ。今後の中日関係にさらに注目が集まる。中日関係はおそらくいっそう難しくなるだろう。27日付のシンガポール紙「聯合早報」が伝えた。
安倍氏は、領土・軍事・歴史問題のいずれにおいても強硬な態度を示しており、総選挙が11月に行われ、安倍氏が政権を奪還すれば、日本の保守化が加速し、中日関係はさらに難しくなると一般的には考えられている。安倍氏は「強い日本をつくるためには、断固として領土を守り、戦後体制を打破し、憲法を改正しなければならない」と主張。中日が対立する釣魚島については、法律を改正し、自衛隊を島嶼防衛に加える必要があると何度も指摘している上、日本の「海軍」創設にも言及している。
安倍氏は今の中日の難局にいかに対応するか聞かれた際、「日中関係は極めて重要。お互い相手を必要としている」と語った。安倍氏が自民党総裁に再選したことに中国は複雑な心境、と日本のメディアはみる。07年、中日関係が靖国神社参拝の影響を受ける中、安倍氏は首相就任後すぐに中国を訪問、関係が改善され、中国の首脳と「戦略的互恵関係」を取り決めた。ただ安倍氏のタカ派の政治的考えや慰安婦の強制性を否定する発言は中国側に警戒心を抱かせている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月27日