筆者はとあるドイツ系企業に勤めており、主に技術関連の仕事を携わっている。仕事では中国に限らず、日本や韓国などのアジアの他の地域とも関わることがある。昨年の夏、仕事で日本に出張する機会があった。ヨーロッパの国には仕事で何度か行ったことはあるものの、ドイツでの仕事が主だった。
日本に対する全体的な印象
身近で観察していると、元々日本人に対して持っていた「勤勉で仕事熱心」というイメージは根本的にひっくり返った。
日本人は仕事に対し、確かに「真面目」であり、毎日のように残業をするものの、仕事の効率は低く、残業手当のために故意にだらだらと仕事をしているのではないかと疑ったことがあるほどだ。ある時、私は簡単なミッションをある日本人エンジニアに任せ、できるだけ速く終わらせるよう指示した。その結果、2日間かけてやっと仕上がった。同じ仕事を大学を卒業したばかりの中国人従業員にお願いすると、30分で終わらせてくれる。