さらに日本が引き起こした釣魚島をめぐる争いでは、自分で理のないことを知っており、孤立を恐れ、東方西走して関係ない国まで巻き込もうとするが、にべもなく扱われている。しかし日本のマスコミはあたかも支持が得られたかのように見せかけ、インタビューでは他の国にどちらにつくか迫り、報道では自分に都合よく解釈して事実を歪曲し、評論では火付け役をしている。「欧州遊説の旅」の報道をみれば、「報道の自由」を叫んできた日本のマスコミが日本の政治家や右翼勢力に動かされているのが一目瞭然だ。
日本のマスコミを冷静かつ理性的にさせるのはおそらく至難の業だろう。本当に問題を解決する誠意があるなら、事実を尊重し、正当な道理を尊重し、国際社会に有益なことを少しでもするはずだ。日本のマスコミは過去にも不名誉な歴史がある。戦中の報道は日本のマスコミ関係者でも恥じ入るだろう。日本の特定の歴史を振り返ると、悪を刺激し、憎しみを扇動するのは手のひらを返すようにたやすいが、それでは日本を深みに追いやり、再び後戻りできない道に足を踏み外してしまう。
日本のマスコミが中国の脅威を叫ぶとき、中国の兵士が一人でも日本に上陸したことがあるか、日本に一発の銃弾を打ち込んだことがあるか少なくとも考えてみるべきだ。「侵略には理があり、反抗は罪」の理屈は通じないように、「挑発には理があり、抗議は罪」の理屈などもっと通じないだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月22日