日本の対中輸出は、今年に入って最大の下げ幅を記録している。口紅から自動車まで、多くの日本ブランドがもれなく減少した。
10月22日午前、日本の財務省は速報数値を発表した。これによれば、対中輸出の減少などの影響で、今年9月の日本の貿易赤字は5586億円となり、3カ月連続で赤字を記録した。
通関データによれば、9月、日本の対中輸出は前期比で14.1%減の9538億円。なかでも、重機用モーターなどのエンジン48.7%、自動車44.5%の対中輸出の激減が目立っている。
日系自動車の対中販売台数の減少で、日本企業は次々と製造台数の削減を迫られた。ホンダ、日産、トヨタの販売台数は3分の1以下に減少し、この3大メーカーはすでに製造削減に踏み切っている。
その他のブランドも影響を受けている。日本最大の化粧品メーカーである資生堂は、中国に5000店以上の販売拠点があるが、うち数百店ですでに販売を停止している。資生堂の総営業収入で中国市場は10%以上を占めており、この企業が中国市場に進出してすでに31年が経っている。
BNPパリバ証券の河野龍太郎チーフエコノミストによれば、「日中関係の悪化は日本経済にとって打撃となるだろう。もしこの問題が来年初頭までに解決できなければ、日本は経済衰退を免れることは出来ない。」と分析。財務省は同時に以下のデータを発表している。2012年度上半年(4月-9月)日本は3兆2190億円の貿易赤字を出している。輸出総額は32兆1603億円で同期比2%減、同期の日本の対中輸出は8.2%減少している。
日本銀行の白川方明総裁は、中央銀行として日銀は為替の変動が経済に与える影響を警戒する必要があり、世界的な経済が不安定性は高いレベルで推移していると警告。アナリストは、近いうちに日銀がさらなる金融緩和政策をとるのではないかと見ている。日本銀行は10月30日金融政策決定会合を召集する予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年10月24日