中国国際少林武術祭が、河南省鄭州市で開催された。例年通り、日本人選手も同大会に参加した。
田村太志(16)さんは陰手棍の種目に参加し、3等賞を獲得した。記者の取材に応じた田村さんは口元に笑みをたたえ、右手を伸ばしピースサインをし、喜びがあふれていた。
田村さんと訪中した日本人選手は計17名に達し、計15種目に参加した。団長は福田正治(67)さん。
代表団を率いて同大会に参加するのが今年で4回目となる福田さんは、「今回の大会参加は順調ではなかった」と笑いながら語った。釣魚島問題により、選手の祖父母が、孫が中国で危険な目にあうのではと心配したという。
大会参加に向け、福田さんは選手の通う学校や両親を説得して回った。「両親の説得は祖父母よりも容易だった。選手の両親は中国を信頼しており、子供の訪中を心配していなかった」
福田さんは、「20日に鄭州市に到着してから、常に喜びに包まれていた。例年通りのもてなし、例年通りの心配り、例年通りの温かさ。胸踊る少林武術ショーに選手たちは興奮していた」と語った。