大規模な衝撃波
日本の国立天文台によると、隕石は通常地球の上空で分裂し細かくなるが、今回の隕石は低空に達するまで一定の形状を保っていた。大型の隕石は高速で大気圏内に突入する際に衝撃波を起こすが、空気がその影響を受け振動し、落下地点の広い範囲でガラスが割れるという被害が生じた。
東北大学の高山和喜名誉教授は隕石のスピードを元に推測したところ、衝撃波の強度は「隕石以外ならば、核爆発によってしか生じないものだ」と指摘した。高山教授は被害状況により衝撃波の強度を導き出し、ガラスが1平方メートル当たり約5トンのトラックによる圧力を受けたことを明らかにした。