4月16日付の産経新聞によると、防衛省は16日に茨城県陸上自衛隊霞ヶ浦駐屯地でメディアに対して、米軍から購入した水陸両用車「AAV7」を公開した。小野寺五典防衛相は同日、霞ヶ浦駐屯地を視察し、AAV7に試乗した。

水陸両用車は海上を航行後、直接上陸することができる。防衛省は離島防衛を強化するため、2018年までに水陸両用車を新編される予定の水陸機動団に配備する予定だ。これにより52台の水陸両用車が購入される見通しとなっている。

防衛省は今後、陸上自衛隊の隊員による実際の操作により、AAV7の性能を試し、最終的に購入する車種を決定することになる。

防衛省の発表によると、AAV7の全長は8.2メートル、幅は3.3メートル、高さは3.3メートル、重量は21.8トンに達する。定員は24人。

小野寺防衛相は自衛隊員への訓示の中で、中国の海洋活動が日増しに活発化していることについて触れ、「水陸両用作戦の能力を一日も早く整え、実際に使用できるようにするため、水陸両用車の性能試験を推進する必要がある」と表明した。