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japanese.china.org.cn | 06. 08. 2014

中国の児童、鹿児島県の家庭にホームステイ

タグ: 鹿児島 ホームステイ 京セラ

 

中国少年友好交流訪日団、ホームステイ先、京セラ社員と記念撮影

 

鹿児島県は8月1日から4日にかけて、中国の児童を迎えた。京セラが招待した中国少年友好交流訪日団の30人の小中学生が、現地の同年齢の児童を持つ15の家庭でホームステイを実施し、見学・交流活動に参加し、中日青少年の友好を促進した。

京セラが同訪日団を迎えるのは、今回が15回目だ。今回の交流団は、広東省東莞市の10数校の職員と生徒によって構成された。訪日団は7月27日より、東京と京都の観光スポットを巡り、現地の中学校と京セラ本社を訪れた。8月1日より2名1組(計15組)の学生が、京セラ国分工場の従業員の家庭でホームステイを実施した。

2日夜に国分市で実施された納涼夏祭りは、15組の「臨時の家庭」にとって初の団体行動となった。夏祭りの開始を待たずして、東莞市石龍鎮出身の4年生の黄家俊くん、5年生の蒋睿賢くんは、ホームステイ先の谷口家と会場を訪れた。谷口家の長男を加えた三人の少年は、氷灯籠の屋台の前に集まり、身振り手振りで交流した。記者が「何を話しているのですか、言葉は通じますか」と尋ねると、黄くんは大きな目を輝かせて、「もちろん通じます。初めて氷灯籠を見て、喜んでいると言ったんです」と入った。谷口さんの中国人妻は2歳の次男を抱き、その側で笑いながら彼らを見つめていた。彼女は、「長男はまだ中国語があまり話せませんが、聞いて理解できます」と言った。京セラで自動車部品の設計をしている谷口さんは、不慣れな中国語を使い、「上海に駐在していた時に、現地の中国人社員や友人と親しく付き合い、妻とめぐり合い家庭を築きました。会社が中国の児童のホームステイ先を探していると聞いて、すぐに応募しました。日中関係はあまり良くありませんが、民間の感情は良好で、これを続ければ国の関係もきっと好転するはずです」と語った。

ウェハーの技術者、50代の神村さんの一家は、二人の小学校卒業を間近に控えた女子児童を迎えた。一家の5歳と8歳の息子、10歳の娘を加えた一家は浴衣を着用し、かき氷を手にしていた。その和気あいあいとした様子は本物の一家のようで、記者は思わずシャッターを切った。記者が「スムーズに交流できますか」と尋ねると、神村さんはややきまり悪そうに、「シンプルな英語で交流しています。中国の子供は英語が上手で、私たち大人の方が身振り手振りに頼ることがあるほどです」と語った。神村さんの10歳の長男は、「ドンジャラの遊び方を教えてあげたら、中国の麻雀の遊び方を教えてくれました」と話してくれた。

3日の鹿児島七ツ島メガソーラー発電所の見学は、小学校の卒業を控えている黎正くんが、今回の訪日で最も期待していた活動だ。鹿児島七ツ島ソーラー科学館の2階の窓に集まった団員たちは、ガイドと通訳による太陽光発電の原理の説明に耳を傾けた。同発電所では、6人の職員が29万枚のソーラーパネルを管理し、年間発電量が約2万2000世帯分に達するという説明を受けると、子供たちは興味を示し、通訳を通じ説明者に質問をした。黒縁メガネを掛けた、見るからに理系男子の黎くんは、「ソーラー発電所を見学したことがありますが、これほど大規模ではありませんでした。日本の技術と管理はすばらしく、中日の相互学習を進めるべきだと感じました」と語った。

4日間の共同生活はあっという間に終わり、15の家庭は霧島のホテル京セラで別れの宴を開いた。日本の家庭に感謝を示すため、東莞市莞城試験小学校の蔡宛華くんら中学生が、中国武術や雲南省の民族楽器による演奏などを披露した。日本の多くの保護者は、ビデオを使い活動の全過程を撮影した。

最後に、中国の学生は会場の入口で二列に並び、空港で歓迎してもらった時のように、日本の保護者と児童に別れを告げた。つないだ手を離そうとせず、抱き合い、別れを惜しみ、「中国に遊びに来てください」、「また日本に来てください」、「連絡しましょう」と言葉を掛け合った。短い4日間の生活は、双方に別れがたい感情を生み、誰もが目を赤くし、涙を拭っていた。訪日団の団長、東莞中学の生活指導員の謝想珍さんは、「1週間の交流で、両国の児童と保護者は楽しい時を過ごせました。中日の次の世代が友好交流の伝統を受け継ぎ、両国と両国関係の発展に貢献することを願います」と述べた。

中国少年友好交流訪日活動は、京セラの創業者である稲盛和夫氏の提案で、1997年から実施されている。同活動は現在まで15回実施されており、北京・天津・上海・広東の約390人の児童を日本に招いている。代表団は各地の観光スポットを見学するほか、日本の児童と交流し、日本の家庭でホームステイをし、日本文化と社会への理解を深める。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月6日

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