白剛公使参事官の祝辞を代読する陳書記官。石小寧撮影
日本のNPO法人中国留学生交流支援「立志会」主催の中国留学生団体との2015年新年交流会が3月1日午後、東京都内で開催された。日本僑報社が伝えた。
立志会の五十嵐貞一理事長をはじめ、駐日中国大使館教育処の陳滔偉二等書記官、宮本雄二・元中国大使、外務省アジア大洋州局中国・モンゴル第一課の植野篤志課長、国際通貨研究所の行天豊雄理事長、全日本中国留学生学友会の劉鳳龍会長ら15大学の学友会会長など、中国人留学生や中日関係者合わせて80人余りが出席した。
陳滔偉二等書記官は主催者に対し、毎年開かれている留学生交流支援のための新年交流会に感謝の意を表した上で、白剛公使から託されてきたという心温まる祝辞を代読した。
宮本雄二・元大使は「国と国との交流は大きな概念によるものだが、私たち個人と個人との交流こそが、実際の交流である」などと挨拶。
植野課長は「24歳の時に中国留学を経験した私は、留学生の皆さんの気持ちがわかる。皆さんには日中間の懸け橋となられることを期待します」と呼びかけた。
また学友会の劉鳳龍会長は、留学生代表として謝辞を述べた。
これに対し、立志会の五十嵐理事長は、「立志会(の活動)は発足した時から、国籍、年齢、社会的地位を問わず、いずれも平等な関係で臨むよう努めている。日中交流のために私たちは今日、また集まった。たとえ日中関係が良かろうが悪かろうが、また日中の経済力がどう変化しても、私たちは引き続き中国人留学生のためにさまざまな支援を行っていく」と力強く語った。
五十嵐理事長は大蔵省に入省し、大蔵大臣官房審議官などを歴任。現在は国際空港上屋(株)相談役を務める。若いころは経済担当の外交官として、周恩来、鄧小平など中国の国家要人と面会したことがあるという。
交流会ではこのほか、留学生たちが中国の伝統芸能の変面(変臉)や古典舞踊などを披露、2015年のスタートを盛り上げた。
立志会は、日本で学ぶ中国人留学生たちが安心して勉学に励み、生活ができるよう、交流・支援を行なうことを目的として2005年に設立されたNPO法人。「中日双方の立場を理解できる優秀な人材の育成に寄与し、21世紀のアジアひいては世界を平和で繁栄したものにしたい」としてさまざまな活動を行っており、中国人留学生をはじめ中国大使館などから高い評価を受けている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月2日