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japanese.china.org.cn | 18. 03. 2015

中国国産水陸両用機、一部の性能で日本のUS-2を超越

タグ: 国産 水陸両用機 性能 US

中国が独自に開発する「3つの大型機」の一つ、大規模消火・水上救助用の水陸両用機「AG600」の機首が、3月17日に中航工業成飛民用飛行機有限公司で交付された。

開発中としては世界最大の水陸両用機であるAG600の離陸重量は53.5トンで、20秒内に水を12トン汲み取る。中航通用飛機有限責任公司の説明によると、AG600は2015年に組立を完了し、2016年に初飛行を実現する予定だ。

環球時報の記者は17日に成都市で、AG600のチーフデザイナーである黄領才氏を取材した。黄氏によると、AG600no水陸の高い性能は、遠洋の救助活動に非常に適しており、将来的には南中国海方面に投じることができるという。

AG600、世界における技術水準

黄氏は、「ロシアのBe-200、日本のUS-2など、各国は多くの有名な水陸両用機を保有している。この2種類の離陸重量は40−45トンで、カナダのCL415は約20トンだ。全体的な水準を見ると、AG600はこれらの水陸両用機と同水準に達している。使用上の機能や任務遂行能力から見ても、ほぼ同レベルの総合性能となっている。しかも中国は個別の性能・指標に対して、より厳しい条件を設定している」と述べた。

陸地から遠い南中国での試用

黄氏は、「AG600は南中国海の75−80%の気象条件下で任務を遂行できる。掘削リグ、石油タンカー、漁船の故障など海上で起こりうる突発的な事件は、海岸から遠く離れているため、船を使用し救助する際に長い時間が掛かる。ヘリは近海での任務遂行効率が高いが、500キロの距離を超えると、作戦半径が足りなくなる。そのためAG600があれば、遠洋救助の効率が非常に高くなる。作戦半径は1000キロで、2時間余りで事故現場に駆けつけることができる。しかもAG600は2メートルの高波にも耐えられるため、即座に駆けつけると同時に着水し、人員の救助を行うことが可能だ。1度に最多で50人を救助できる。これは現在の水陸両用機の救助能力としては最高だ」と説明した。

市場の将来性、未来の購入者

黄氏は、「水陸両用機には非常に幅広い用途が存在する。現在すでに17の意向書を獲得している。これは主に、各地の林業保護総合ステーションなどの林業部門となっている。海洋局も海洋観測、海上救助に使用できる。海警局は海上の主権維持・法執行を実施できる。将来的には海洋の測量や、遠洋の島嶼への人員と物資の輸送が可能になる」と話した。

日本のUS-2がインドに輸出される見通しとなったが、中国のAG600が輸出されることはあるだろうか?黄氏は、「将来的に国際市場に需要があれば、中国は相手側の需要に基づき改良を行う。しかし現在取得しているのは中国民用航空の航行許可証で、主に国家の緊急救助システムの建設の需要を満たす」と語った。

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