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japanese.china.org.cn | 25. 05. 2015

イタリア人写真、相撲の「優雅な巨人」を撮影

タグ: 相撲,日本,日本人,力士

意大利摄影师拍日本相扑“优雅巨人”

 

相撲は日本の国粋、日本人が特に好む伝統的な運動だ。相撲は富士山と同様、日本の代名詞となっている。すぐれた力士は映画スターのように日本人、特に青少年が憧れる有名人になる。日本の力士の相撲部屋には伝統的な場があるが、現代の世界は密かにこれらの場に影響を及ぼしている。

イタリア人写真家のパオロ・パトリッツィ氏は、相撲部屋を寺と例えた。日本で8年間暮らしているパトリッツィ氏は5年前、この運動に好奇心を抱き、3軒の相撲部屋で撮影を行う幸運に恵まれた。彼の作品「優雅な巨人」は、力士の訓練と彼らの舞台裏の生活を撮影した。パトリッツィ氏は、「出来る限り彼らの生活を多く記録しようと思った。力士は一日のほとんどの時間を相撲部屋で過ごし、外に出ることは少ない」と話した。

力士の食事・生活・訓練のすべてが、相撲部屋の中で行われる。新弟子の訓練は朝6時から始まる。彼らは負けるまで土俵にとどまり続ける。8時になると上位の力士が登場し、さらに驚きの光景が展開される。

パトリッツィ氏は、「強いベテラン力士はわざと新弟子を選び、彼らを放り投げる。戦いは熾烈だ。弱肉強食はよくあることで、いじめられても声を出せず、不満を漏らすこともできない」と述べた。

日々の訓練は非常に苦しく、しかも力士は日曜日しか外に出ることができない。この日は、彼らにとっての祝日だ。レンタルビデオやゲームで時間をつぶすこともある。

現代社会で暮らす彼らは、髷(入浴後、部屋の床山が結う)などの数百年の伝統を守っている。

相撲にも密かに変化が生じている。相撲は近年、麻薬、ギャンブル、ヤクザとのスキャンダル、裏金などが報じられている。この影響を受け、将来の夢は「力士」と答えた人が2012年に過去最低水準に落ち込み、観客数も激減した。またモンゴルやハワイなどの力士が日本人に代わり、横綱になるようになった。とは言え、相撲は全国的な運動だ。上位の力士の取り組みは午後4時に行われるが、週末でもない限りこの時間にテレビをつける人は少なく、視聴者も減少している。相撲を話題にする若者も少ない。

 
 
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年5月25日
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