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先週末、「中国海警局が温州市に大型基地を建設へ」という情報が、日本の各主要メディアの見出しを飾った。温州は中国大陸で、釣魚島(日本名・尖閣諸島)に最も近い沿岸部の都市だ。日本メディアは、中国が釣魚島に対する管理と主権の主張を強化しようとしていると、ほぼ同じ結論を導き出した。
共同通信社などの報道によると、温州市の政府部門のウェブサイトは、温州市発展改革委員会が6月上旬、「中国海警局の温州大型基地建設に関する会議」を開いたと発表した。中国海警局は温州に、「温州指揮総合保障基地」を建設する計画を立てているというのだ。プロジェクトの敷地面積は約750ムー、岸壁の長さは1200メートル。インフラ整備には、大型訓練基地、1万トン級の巡視船などが最大で6隻停泊できる港湾、事務所、固定翼機・ヘリの格納庫などが含まれる。NHKはこれについて、中国海警局が釣魚島の海域で巡航を常態化させる一助となると分析した。
14日付毎日新聞は、「温州市は、釣魚島を担当する海警局東海総隊よりも釣魚島に近い。中国海警局が進める大型船も停泊可能な基地の建設計画は、(軍事)拠点施設の整備を充実させ、釣魚島の日本の領海への『侵入』を恒常的に行う体制を整える狙いがある。同基地の建設プロジェクトは、中国海警局の内部で立案されており、今後は住所選択に移り、基本的な建設手続きに基づき事前の調査作業を加速することになる」と報じた。この記事について、最も多くの支持を集めたのは「ホント、全方位で侵略する気満々ですね」というコメントで、中には「釣魚島に海上自衛隊を常駐させる時が来ましたね」というコメントもあった。