中国留日同学総会100周年記念式典の会場
中国留日同学総会は18日、東京で創立100周年記念式典を開催した。式典には、在日本中国大使館教育処の白剛・公使参事官、中国留日同学総会の汪先恩会長、民主党の海江田万里前代表、欧米同学会・中国留学人員聯誼会の許睢寧・副幹事長、上海欧米同学会の臧広陵副会長、日中協会の白西紳一郎理事長、早稲田大学の西原春夫元総長ら、中日各界の約200人が出席した。人民網が伝えた。
中国留日同学総会は、中国人日本留学者の重要組織で、李大ショウ(ショウ=金+りっとう)氏らにより1915年に日本で創立された。袁世凱の「対華21カ条要求」受け入れに反対するため、李氏らは同年2月、東京神田の青年会館で中国留日同学総会を創立、「全国長老への警告書」を起草し、中国に送付した。新中国の成立後、中国政府は中国留日同学総会および日本留学者を力強く支援してきた。また、中国留日同学総会も国家建設に協力し、日本留学経験を持つ多くの中国人の帰国と国家への貢献を手助けした。
汪先恩会長は式辞の中で、「中国留日同学総会は日本留学者の心の故郷であると同時に、日本留学経験者が国家に貢献するためのプラットフォーム、中日友好の架け橋だ。中国留日同学総会は創立100周年をきっかけに、日本留学者の結束をより一層深め、中華民族の偉大なる復興と中日友好のためにしかるべき貢献を果たしていきたい」と述べた。
白剛・公使参事官は、「中国留日同学総会の100年間の歴史は、人々を励まし鼓舞するものだ。各世代の日本留学者たちは、報国の志と知的向上心を胸に、知識と情熱でもって民族の解放と祖国の繁栄のために重要な役割を発揮してきた。中国留日同学総会は今や、日本留学者たちが団結し、連絡を取り合うための重要な団体となり、中日友好交流の架け橋となっただけでなく、日本留学者が報国の伝統を受け継ぎ、発揚する重要な場となっている。日本留学者には、祖国と心を繋ぎ、奮闘・奉献の精神を発揚し、中日交流の架け橋としての役割を引き続き発揮してもらいたい」と述べた。
海江田万里氏は中国語で「中国留日同学総会の創立100周年に際し、祝賀の意を表します」と述べたほか、「中国留日同学総会的精神永放光輝」の自筆の書を贈呈した。この書には、中日友好、祖国への愛、相互学習、相互支援という中国留日同学総会の精神が込められているという。海江田氏はまた、「中日関係には困難が存在しているが、これらの精神を持ち続けていれば、困難を克服できる」と語った。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年7月19日