7月27日、平和を呼びかけながら中国の東北地方を自転車で旅する80代日本人男性の丸山巌さんは遼寧省瀋陽市に到着し、瀋陽九・一八歴史博物館を見学した。
丸山巌さんは1935年に中国のハルビン市で生まれ、幼い頃は中国人の助けを借りて生活した。丸山さんは、「中国人にとても感謝している。彼らは家族のようによく面倒を見てくれた」と話す。11歳の時、彼は2カ月かけてハルビン市から葫芦島市に移り、そこから日本に帰った。
助けてくれた中国人に感謝するため、丸山さんは7月16日から中国の東北地方で自転車に乗り、ハルビン市で当時助けてくれた中国人の後世の居所を聞いて回った。
丸山さん一行はハルビン市を出発し、吉林省の扶余県、徳恵市などを通り長春市に着き、長春市に少し留まった後に吉林省の公主嶺市と四平市を通り遼寧省に着き、遼寧省の鉄嶺市、瀋陽市、盤錦市などを通り葫芦島市に到着した。走行距離は約970キロ。これは当時丸山さんが生活していた場所と日本に帰るときのルートである。
丸山さんは記者に対し、「自転車の旅を通して若者と座談し、両国の若者に歴史を忘れず平和を大切にするよう呼びかけたい」と話した。
また、「現在、日本の多くの人が当時の歴史に目を向けず、中国に対して歪曲した認識を持っている。それは彼らが本当の中国を知らないためで、理解してようやく発言権を持つことができる」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年7月28日