1976年に北京市人民対外友好協会との交流が始まってから、東京都日本中国友好協会の歴代会長は代表団を連れて北京を訪問している。今回、宇都宮徳一郎会長は訪問団を連れて訪問し、北京市友好協会と翌年度の北京・東京友好交流活動に関する会合の覚書に調印した。また、訪問団は「北京-東京フォーラム」の関連活動および「環昆明湖長距離ウォーキング」などの交流活動に参加し、一部の団員は天津市を訪問した。
北京市人民対外友好協会理事会の呂錫文会長は、「国の交わりは人民の相親しみにあり」という言葉があるように、中日関係の発展の源は両国国民の相互理解、支え合いと友好にあるとし、「今後は文化、教育、経済・貿易などの分野の交流を深めるほか、さらに重要なのは青少年交流活動を積極的に進め、より多くの日本の市民が中日友好事業に参加するよう促すことである」と強調した。
今回訪問した市民交流団体は、80歳代の高齢者から80年代生まれ、90年代生まれの若者まで計26人からなる。中日友好の未来の架け橋として、今回訪中した東京都友好協会青年委員会の伊藤洋平会長は、「青年は未来の中日友好交流において最も重要な力であり、中日の青年の交流を増進できることを望んでいる。このような訪問を通した交流に限らず、青年がよく理解するインターネットやソーシャルメデイアなどを利用し、Wechat、フェイスブックなどを通しても中日の青年の日常交流を強化できるとよい」と述べた。
北京外国語大学に留学する日本人の杓野夢実さんは、「日中両国は政治において様々な問題があるが、若者たちは中国人だから、日本人だからと考えて人間関係を構築していこうと考えていない。大切なのは人と人の交流であり、みんな友好的である。また、中国にいる日本人留学生は『日中の未来を考える会』を創設し、不定期的な交流活動を通して中日の青年の理解と有効を増進している」と話した。
10月23日夜、呂錫文会長と東京都日本中国友好協会の宇都宮徳一郎会長は、東京都日中友好協会交流団、日本の駐中国大使館代表、中日両国の大学生が見守る中で「2016年度北京・東京友好交流活動に関する会合の覚書」に調印した。内容は、中日マラソンやアニメなどの交流活動の継続、両国民間の高齢者ケア、青少年、女性などの分野の交流推進への尽力などである。宇都宮会長は、「東京都日本中国友好協会は草の根レベルの交流の促進を目的とし、今後も民間交流を強化し、両国、両都市間の信頼と友好をともに築いていく」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月26日