韓国の大統領官邸「青瓦台」で11月2日、韓国の朴槿恵大統領(右)が日本の安倍晋三首相と会談した。青瓦台は2日、朴大統領が安倍首相と同日午前、青瓦台で会談したことを発表した。双方は慰安婦問題の解決に向け交渉を加速することで合意した。
韓日首脳会談は単独会談と拡大首脳会談に分かれた。そのうち慰安婦問題を主要議題とする単独会談は、予定より約30分延長し約1時間続けられた。青瓦台の金奎顕・外交安保首席によると、今年は韓日国交正常化50周年で、両国首脳は慰安婦問題の早期解決に向け交渉を加速することを決定したという。
朴大統領は会談の中で、慰安婦問題はすでに両国関係の改善の障害物になっていると述べた。朴大統領は、慰安婦の被害者と韓国国民が受け入れられる程度に基づき同問題を早期解決するべきであり、今回の首脳会談が歴史の傷を癒やし、両国関係を発展させる貴重な機会になることを願うと強調した。安倍首相は、朴大統領と共に未来志向の韓日関係の新時代を構築するよう努力したいと表明した。
両国首脳はまた、安保・経済などの協力強化の原則を確認した。双方は多国間枠組み内で、朝鮮の核問題の解決に向け二国間の協力を強化することを決定した。両国首脳は経済面で、韓日自由貿易協定(FTA)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)を含む緊密な協力を積極的に評価し、これらの協力を継続していくと表明した。
今回は朴大統領の就任以来初の韓日首脳会談となった。