東北アジア名人会第10回会議は11月30日、新書『中日韓共同常用八百漢字表』を発表し、名人会の10年の歴史のうち最も重要な成果の一つになった。
韓国元文化相の李御寧氏は、新書発表会で、「東北アジア名人会が苦しい環境のなか10年間途絶えることなく開催できたのは、3カ国が同じ文化を共有していたからだ」と述べた。
日本元文科相の遠山敦子氏は、「常用漢字表の発表は節目としての意義を持つ。これを一つのスタートラインとし、今後10年間の3カ国の各分野の発展を推進しなければならない」と話した。
2010年に開かれた東北アジア名人会第5回会議において、中国の代表者は常用漢字表の作成を提案し、日韓の代表者から賛同を受けた。中日韓の関係者の6年弱の取り組みにより、常用漢字表の韓国語版が発表された。
常用漢字表の発表会の終了後、韓国の書道家である朴元圭氏は、会議に出席した中国国務院元副総理の曽培炎氏、韓国元首相の李洪九氏、日本元首相の福田康夫氏に、氏名を中国の甲骨文で書いた作品を贈呈した。3氏は808字の「書道壁」に、「和」「平和」「温故知新」と書き、3カ国の文化交流を促し、意思疎通の障害を取り除くという漢字表への願いを込めた。
30日午後に開かれた名人会の組別議論において、中国教育国際交流協会会長の章新勝氏は、「中日韓連合大学の設立を推進し、808字を学生のカリキュラムに盛り込み、使用を促進するべきだ」と提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月1日