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japanese.china.org.cn | 10. 12. 2015

南京大虐殺78周年記念集会、生存者が東京で証言

タグ: 南京大虐殺 陳徳寿 生存者 歴史 

日本の民間団体「ノーモア南京の会」は9日、東京で集会を開き、中国の南京大虐殺の生存者・陳徳寿さん(83)の証言に耳を傾けた。また南京大虐殺問題に関する講演会を開くことで、歴史を銘記し、南京大虐殺78周年を記念した。

陳さんは自ら目撃した、家族が旧日本兵に殺害された経緯について証言した。陳さんの記憶によると、旧日本軍は1937年12月13日に南京城に進入すると、消火のため外に出た父を殺害し、さらに家の中に侵入し「花姑娘(美しい娘のこと)」を求めた。日本軍はさらに、抵抗したおばを6回めった刺しにした。雪の夜に逃走した一家が、死体につまずき転ぶ風景が、今でも眼前に浮かぶという。和気あいあいとした8人家族が、瞬時にして離ればなれになった。

陳さんは自らの経験と結びつけ、「平和な時代においても、過去の悲惨な歴史を忘れられない」と述べた。陳さんは中日の国民が団結し、平和と友好を実現し、戦争に断固反対するよう呼びかけた。

同日夜には、約200人の日本人が集会に参加した。会場は150人分の席しかなかったため、多くの市民は立ちながら陳さんの証言に耳を傾けた。

日本の南京大虐殺問題専門家、都留文科大学名誉教授の笠原十九司氏は同日夜の集会で講演を行い、安倍政権の南京大虐殺を否定する動向を批判した。笠原氏は、「南京には多くの陳さんのような生存者がいる。大虐殺は彼らの生活を破壊し、家族の生命を奪った」と指摘した。笠原氏は、南京大虐殺を否定する日本の政治家に対して、南京を訪問し生存者の証言に耳を傾けるよう提案した。

侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館の職員で、館長の式辞を代読した張建軍氏は、「南京大虐殺は揺るぎなき証拠が山とある歴史の真相だ。『南京大虐殺文書』は今年10月、ユネスコの世界記憶遺産に登録された。しかし日本の右翼勢力は南京大虐殺の否定、侵略戦争の美化を試みている。これは平和を愛する中国人と日本人が許せないことだ」と述べた。

1997年の南京大虐殺60周年より、日本では毎年東京や大阪などで生存者の証言を聞く集会が開かれている。

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