南京大虐殺国家追悼日を直前に控えた12月10日、重慶市北碚区公文書館が史料の一部を公開した。史料は、抗日戦争時期に日本が南京を占領した後、中国にファシズム統治を実施したことを裏付けている。これらは全て今回が初公開となる。
1937年12月31日、日本侵略軍は南京の城壁を破壊し、中華門と光華門から南京城に攻め入り、40日以上にわたる南京大虐殺を始め、南京を占領した。
今回公開された史料の中に、日本の刊行物『画報躍進之日本』の1938年2月号の表紙があり、そこには「南京陥落祝賀号」と大きく書かれている。この画集は日本東洋文化協会が発行したもので、東京・銀座の街中で色とりどりの旗、祝賀の標語、歩道にかけられた日本の国旗と軍旗、ドイツファシズムとイタリアファシズムの旗がはためく様子が写っている。その中の1枚の写真には、「祝南京陥落」の5文字が書かれた横断幕が写っている。1946年2月の南京軍事法廷は調査の結果、日本軍は南京で6週間にわたり大虐殺を行い、銃殺・生き埋めにされた中国の軍民は30万人に達したと判断した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月11日