「広げよう日中友好の輪」をキャッチフレーズに、中日交流の歴史を受け継ぎ、より発展させるために、草の根レベルで努力し続ける一般社団法人神奈川県日中友好協会が25日夜、在日本中国大使館や県内外の関係団体の関係者を集め、恒例の「新春交歓のつどい」を開催した。
在日本中国大使館の友好交流部参事官である汪婉大使夫人は、「日本では今、少子高齢化や地域経済の鈍化などに直面していますが、長い目で中国との協力が不可欠だと主張する人が少なくないことに感心しています。この数年、両国関係は思わしくありませんが、それでも日本各地の友好協会や民間友好団体は諦めず、両国関係の改善に地道に力を尽くし、知事訪中や友好姉妹都市との交流、青年団の相互訪問などを行って、各分野の交流を回復させつつあります。これからみなさんのさらなるご努力とご活躍を祈ります」と、各関係者に感謝し、今後も期待していると語った。
また神奈川県日中友好協会の並木裕之会長は、「民間の立場から30年以上、日中友好のために取り組んでいますが、これからも協会として様々な活動を通し、日中友好がますます進展するように努力していきたいと思います」と述べ、神奈川県の黒岩祐治知事は、「新しい形で日中友好関係のモデルを作ってほしい」と励ました。
創立から30数年が経つ神奈川県日中友好協会は、訪中団の派遣や中日交流イベントの開催などに取り組んでいる。交歓会の冒頭には、昨年に実施された「神奈川県日中友好協会訪中団」に参加し、福建省と遼寧省を訪問した高校生3人が、「日中友好のために一番大切なことは、お互いを理解し、知り、興味を持つことです。お互いの国民一人ひとりがお互いの国に興味を持つだけで両国関係は大きく変わります」と、実際に肌で感じたことや青年交流の意義を報告した。
その他にも、中日文化比較の分野で著名な法政大学国際日本学研究所の王敏教授は、「中日文化交流の現代的価値を!ー『たけくらべ』の新時代?」をテーマに講演を行い、文化の研究と交流を友情の絆とし、両国の親近感を取り戻すことの大切さを繰り返し語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月27日