第6回北京国際映画祭・日本映画週間の開幕式が17日、北京万達国際影城で開幕した。
日中友好映画祭実行委員会の耿忠理事長によると、今回の日本映画週間では『乱』4kデジタル復元版、『虎影』『ピースオブケイク』『劇場版MOZU』『イニシエーション・ラブ』『ヒロイン失格』『忘れないと誓ったぼくがいた』『あしたになれば。』の8作品が、現代日本映画の文化を代表する作品として上映される。
耿氏は、「この8作品が色鮮やかな桜の花のように、中日文化交流に温かく感動的な春景色をもたらすことを願う」と話した。
17日の開幕式で、故・黒澤明監督の名作『乱』4kデジタル復元版が、オープニング作品として上映された。『乱』の熊田雅彦プロデューサー、主演の原田美枝子さんが開幕式に出席し、中日映画文化交流の期待について語った。熊田プロデューサーは、「『乱』は30年前の黒澤監督の名作だが、残念ながら中国では当時上映されなかった。今や中国で上映されることになり、天国にいる黒澤監督も喜んでいるはずだ。中日両国の青年には、両国の最新の映画を自由に鑑賞してほしい。業界は若者に、その場を与えるべきだ」と話した。熊田氏は若い時に中国映画『芙蓉鎮』を鑑賞し、感動したことを振り返った。熊田プロデューサーはすでに70代だが、当時の映画のシーンをはっきりと回想できるという
『虎影』の西村喜廣監督、主演の斎藤工さんも開幕式に登場した。日本ドラマ『昼顔』に出演し中国で人気者になった斎藤さんは、ファンから歓迎された。斎藤さんは訪中後、日本では食べられないサソリの揚げ物を初めて試し、中国と日本の違いを実感したと話した。「中国人と日本人は見た目で区別するのが難しいが、実際の生活や文化には大きな差を感じることができる。また昨日ホテルのテレビで、中国のテレビ局が実家の九州で起きた地震について報じているのを目にした。私の家族は九州で生活している。私は中国にいるが、彼らのことを非常に心配している。中国でもテレビの報道により、常に被災状況の最新情報を見ることができ、感動している」
現場ではまた、日本風のロリータファッションショーが催され、ルックス抜群の王子様とお姫様が登場し、会場の雰囲気を盛り上げた。中日両国民に親しまれている映画『モンスター・ハント』(捉妖記)の人気キャラ・フーバーも登場し、中日両国の観客にあいさつした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月19日