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japanese.china.org.cn | 27. 05. 2016

秋田県仙北市、外国人に「医療ツーリズム」を提供

タグ: 仙北市 外国人 医療


大都市から離れた日本の一部の地域は、人口減や経済活力の不足という問題に悩まされている。日本政府は地方の社会・経済の発展を促進するため「特区」を設立し、一部地域に優遇政策を適用し、現地の実情を結びつけ特長ある産業を発展させるよう奨励している。

東北地方の秋田県仙北市は2015年、政府によって「国家戦略特区」に指定された。仙北市は現在、外国人客向けに現地の特色ある産業「医療ツーリズム」を形成しようとしている。中国国家観光局日本代表所の羅玉泉主任は23−24日に仙北市を視察し、市の関係者と意見交換した。

羅氏は23日、仙北市の門脇光浩市長、青柳宗五郎議長、現地の観光業界の関係者と懇談会を開いた。門脇市長は仙北市の医療ツーリズム産業計画を紹介した。門脇市長によると、仙北市には温泉、健康食品、医療施設など健康促進の各種資源があり、仙北市田沢湖地区だけでも十数種類の温泉があるという。仙北市は毎年、約600万人の国内観光客を迎えており、今後は中国人客を含む外国人客の増加を目指している。

羅氏は座談会で、「日本は観光立国政策を実施し、年間訪日客数を2000万人にしようとしている。しかし東北地方の外国人客は現在、やや少なめだ。訪日中国人客のうち、自由な個人旅行を選ぶ人が増え始めている。うち多くは健康ツーリズムを目的としている。この流れが、仙北市の医療ツーリズム戦略にチャンスをもたらすことを願う」と述べた。羅氏はさらに仙北市の外国人による観光業発展について提案し、「世界からの直通便を増やし、宣伝を拡大するべきだ」と述べた。

仙北市の「国家戦略特区」発展計画によると、市は次の3点から医療ツーリズム産業の発展に取り組む。

(1)現地の豊富な温泉資源を開発・利用し、温泉の健康促進作用を発揮する。外国人医師の現地での就業規制を緩和し、外国人客向けの医療サービスを強化する。仙北市には玉川温泉や乳頭温泉郷など有名な温泉観光地があり、地域内に温泉旅館・施設が集中している。

(2)現地の農林水産資源を活用し、グルメ旅行を発展させる。仙北市の森林面積は8割以上で、木材・野菜・畜産業の資源が豊富で、グリーン食品産業の高い潜在力を秘めている。また仙北市は病院や交通などのインフラを改善し、医療ツーリズムの受け入れ能力を強化する計画を立てている。

他にも仙北市は、日本3大劇団に数えられる劇団わらび座の本部所在地だ。わらび劇場では一年を通じ、さまざまなイベントが催されている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月27日

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