沖縄県で19日、大規模な集会が開かれた。参加者は、沖縄県に駐留する米海兵隊の全面撤退を訴え、在日米軍に優先的な司法管轄権を与える協定の根本的な見直しを求めた。集会は沖縄県の県庁所在市である那覇市の、公園内の体育場で行われた。参加者の人数は6万5000人(主催者発表)。米軍属が先月、沖縄県で若い女性を殺害し遺体を遺棄した事件が、この大規模な反米集会の直接的な火種となった。島袋里奈さん(20)は4月末、散歩中に失踪し、5月19日に遺体で発見された。沖縄県警が発表した最新の情報によると、米軍属の男に遺体遺棄の容疑がかかっている。この男は取り調べに対して、島袋さんの首を絞め、刃物で体を刺したと話している。
「次の被害者を出さないためにも『全基地撤去』『辺野古新基地建設に反対』、県民が一つになれば可能だと思っている」集会では被害者の父のメッセージが読み上げられた。集会の参加者は日米政府に対して、被害者の家族と沖縄県民全体に謝罪し、県内移設ではなく米軍普天間基地を完全に閉鎖し、日米地位協定を根本的に見直すことを求めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月20日