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japanese.china.org.cn | 22. 09. 2016

帝国ホテルのランドリーサービス、一つのボタンも見落とさない

タグ: 帝国ホテル

映画『JM』には、キアヌ・リーブスの「洗濯を頼みたい。東京の帝国ホテルでしてくれるような……」というセリフがある。

洗濯部の従業員は、よくニューヨーク出身の宿泊客について話す。この男性は毎年2回帝国ホテルで宿泊するが、半年分の山のようになったシャツを持ち込む。帝国ホテルのランドリーサービスの知名度のほどが伺える。

それでは、彼らはなぜ帝国ホテルのランドリーサービスをこれほど好むのだろうか?

帝国ホテルは、東京都心の皇居周辺にある。1890年11月3日に海外からの賓客をもてなす日本の「迎賓館」としてオープンし、1910年よりランドリーサービスを開始している。ホテルの創業当初、宿泊客は各国の政治家だった。そのためランドリーサービスも、こだわりを求めた。世界各国の民族衣装、生地のシワなどが研究の対象となった。

本館の地下にある洗濯場は、毎日平均で2000着の衣料品を受け取る。従業員は汚れた服を受け取ると、まずそのチェックを行う。服の汚れた部分に洗浄剤をつけ、それから蒸気で処理し、丁寧に汚れを落とす。洗濯中にボタンが取れるのはよくあることだが、帝国ホテルの洗濯場には200種類以上のボタン、色と材質の異なる糸が揃えられている。洗濯部の従業員はすべてのボタンをチェックする。取れそうなボタンは事前に取っておき、洗濯を終えてから縫いつける。ボタンが取れたならば、予備用のボタンをつける。最初から取れていたならば、出来る限り似ているボタンを探してつける。高品質のクリーニングで、宿泊客は大満足だ。

帝国ホテルは日本で初めてランドリーサービスを提供したホテルだが、日本語の「バイキング」もこのホテルで誕生した。帝国ホテルは日本のホテル業の金字塔、業界全体の象徴となっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月22日

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