5月9日に伝えられたところによると、東京都の観光スポットの浅草寺で4月20日午前、ある中学生が痙攣を起こして泡を吹いて路上に倒れた。観光で日本を訪れていた鄭州市の看護師・任双双さんはそれを偶然目撃し、迷わずに走っていき応急処置をし、救急車が到着すると静かにその場を去った。
28歳の任双双さんは2012年に学校を卒業してから河南省腫瘍医院で働き、現在は一般外科の看護師をしている。4月18日、彼女は親友と一緒に日本に観光に行き、20日午前に浅草寺で修学旅行で訪れた中学生に出くわした。「当時は人が多く、突然騒ぎ声がし、見てみると人が倒れていた」と話す任双双さんは、通訳の叫び声を聞いてすぐさま人混みをかき分けて走っていき、患者の状況を確認した。当時、その女子生徒は意識がなく痙攣を起こし、口から白い泡を吐き、顔には黒い点々があった。彼女は食中毒を疑い、通訳を通して女子生徒の同級生に聞き、てんかんの発作であると判断した。彼女は患者の体を横にしてボタンを外し、口の中の泡を拭き、舌を噛まないようにウエットティッシュを折りたたんで口の中に入れた。女子生徒は意識を取り戻すと体を起こして感謝しようとしたが、任双双さんに阻止され、救急車が到着すると任双双さんは静かにその場を離れた。任双双さんの行為に感動した友人はその様子を携帯電話で記録した。看護師長がSNSで知り聞かれるまで、彼女はそのことを話さなかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月10日