中国人民解放軍軍事科学院副院長の何雷氏はシンガポールで4日午前、日本自衛隊統合幕僚副長の住田和明氏と会談した。
何氏は「中日関係には最近、回復と改善の兆しも見られるが、中日関係の脆弱さと複雑さが際立つ基本面に変化はない。中日関係を正常な発展の軌道に乗せることは、未だに責任が重く道のりが険しい任務となっている。中国側は両国防衛交流の展開に一貫して積極的な態度を持つ。双方は政治の基礎を守り、食い違いを適切に管理し、中日防衛関係の持続的な改善を促すべきだ」と述べた。
何氏はまた「中国側は中日防衛当局間の海空連絡メカニズムに関する協議を重視しており、積極的に努力している。日本側が大局を立脚点とし、柔軟な立場を示すことを願う」と話した。
住田氏は「安定的な日中関係は、アジア太平洋の安全にとって極めて重要だ。両国防衛当局は各レベルの交流の拡大、特に高官の交流の強化により、両国関係の改善に向け前向きな力を発揮できる。海空連絡メカニズムは非常に重要であり、双方の努力により形成されることを信じている。今年は日中国交正常化45周年、来年は日中平和友好条約締結40周年で、日中関係の促進の重要なチャンスとなっている。日本側はこれを契機に、防衛・軍事分野の交流と対話を促進していきたい」と述べた。
双方は北東アジアの安全情勢など、共に関心を寄せる話題をめぐり意見交換した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月5日