公明党の寝返り 安倍氏の改憲実現は遠のくか

公明党の寝返り 安倍氏の改憲実現は遠のくか。

タグ: 自民党 公明党 記者会見 都議選

発信時間: 2017-07-07 15:25:40 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の自民党と連立与党を組む公明党の山口那津男代表は5日の記者会見で、安倍晋三首相の改憲の動向について意思表示をした。山口代表は「(改憲は)政権が処理すべき課題ではない」と明言した。日本メディアによると、山口代表のこの発言は安倍首相をけん制するものであり、安倍政権の改憲日程と衆院解散に影響を及ぼす可能性がある。

安倍首相は再任以来、改憲に熱心に取り組んでおり、先ほどさらに改憲の日程表を発表した。自民党は年末までに改憲草案を提出し、来年上半期に各党と草案について合意した上で、改憲動議を出す。それから適切な時期に国民投票を行い、2020年の新憲法施行を目指す。

2日の東京都議選で、安倍首相が率いる自民党は惨敗し、公明党に口実を与えた。公明党内では、局面にすでに変化が生じており、改憲を無理に推進すれば政権崩壊の恐れがある、とする意見が増えている。公明党のこの意見が大衆迎合か存在感のアピールかはさておき、安倍首相が率いる自民党に障害物をこしらえたことは間違いない。安倍首相は改憲の日程表を実現できない可能性がある。

再任から5年弱と政権運営期間が長すぎ、さらに持病などもあることから、安倍首相は改憲を焦っている。公明党も本来は改憲賛成派で、2004年に自民党と連立与党を組んでから、自衛隊を憲法で明文化することを支持している。ところが安倍首相の自民党が強すぎ、公明党は方向性を見失い、「与党」の皮をかぶるしかなかった。やっとのことで安倍首相に危機が訪れたので、公明党は自らの価値を示そうとしている。

公明党は改憲賛成派だが、両者の間には実質的な食い違いがある。公明党は自衛隊を専守防衛や災害救助など自衛の範囲内に限定しようとしているが、自民党は自衛隊の職能拡大を目的としており、高い攻撃性を持つ。そのため日本国民は安倍首相の改憲が、平和憲法を「戦争憲法」に変えるものとみなし、「まずアベが戦場に立て」と怒号を上げている。

自民党と公明党は連立与党だが、実際にはほとんど自民党の言いなりになっている。安倍首相の再任後は、ほぼ安倍首相の言いなりだ。自民党は東京都議選で失敗し、公明党に連立与党内で発言権を高める機会を与えた。そのため公明党はこの機会をつかみ発言し、安倍首相の自民党をけん制し警告を与え、さらに改憲草案の策定に介入する余地を広げた。

公明党のこの動きは、各党の改憲草案をめぐる合意を遅らせ、安倍首相の改憲目標の実現を困難にする可能性がある。(筆者:毛開雲 中国網時事コメンテーター)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月7日

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