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japanese.china.org.cn |14. 08. 2017

日本政府を提訴した中国大陸最後の「慰安婦」被害者が死去

タグ: 中国 慰安婦 死去

 写真は、生前の黄有良さん。

8月14日の「世界慰安婦記念日」の前日、日本政府を提訴した中国大陸最後の「慰安婦」生存者・黄有良さんが12日、海南省陵水リー族自治県英州鎮乙堆村の自宅で亡くなった。享年90歳。

上海師範大学教授、中国「慰安婦」問題研究センターの蘇智良主任の研究によると、1941年、日本軍は黄有良さんの故郷に侵入し、同年10月、15歳だった黄有良さんは稲刈りの最中に日本軍に家に連れて行かれ、性的暴行を受けた。その後、慰安所に2年間入れられた。ある村民は日本軍に「黄有良さんの父親が亡くなった」と嘘をついて葬儀のために解放するよう求め、黄有良さんは慰安所を離れることができた。

2001年7月、黄有良さん、陳亜扁さん、林亜金さんら8人の海南省の「慰安婦」生存者が日本政府を提訴し、名誉回復のための謝罪を求めた。しかし10年もの間、提訴と却下を繰り返し、最終的に敗訴した。日本の裁判所は当時の侵害の事実を認めたが、「個人に国を提訴する権利はない」として敗訴の判決を出し、控訴を却下した。

蘇智良氏によると、1995年以降、中国大陸の「慰安婦」被害者24人が日本政府を4回提訴したが、全て敗訴に終わった。黄有良さんの死去により、日本政府を提訴した中国の「慰安婦」生存者は全員亡くなったことになる。

現在登録されている中国大陸の「慰安婦」生存者はわずか14人となった。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月14日

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