日本製携帯電話の没落、その原因とは?

日本製携帯電話の没落、その原因とは?。

タグ:携帯電話 スマートフォン シャープ 富士通

発信時間:2017-08-31 13:28:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ロイター通信は8月末、富士通が携帯電話事業の売却先を探していると報じた。日経新聞によると、この取引は早ければ9月内に行われ、売却額は数百億円にのぼる見通しだ。

 

 フォックスコンは昨年8月、3888億円(現金)でシャープ株3分の2を買収し、中国独禁法当局の審査に合格した。

 

 これらの売却に関する情報がなければ、多くの人は日本携帯電話ブランドの存在を忘れていたことだろう。

 

 2010年にスマートフォンが登場するまで、シャープ、富士通、NEC、ソニーなどは輝かしい時代を送っていた。日本企業の世界トップクラスの音楽・カメラ技術により、フィーチャーフォンが中心的だった当時、音楽と撮影を長所とする日本製携帯電話は多くのファンを手に入れた。

 

 メディア関係者、杭州有問科技有限公司副総経理の王斌氏は「現在の携帯電話のデザインとスペックは統一的になっており、独特な使用方法や機能により注目を集めようとしても、成功する可能性は低くなっている」と指摘した。

 

 携帯電話業界は2010年後、単一的な機能しか持たない機種を1年で大量にリリースするのではなく、iPhoneの経験にまなび毎年1機種のみ発売し、ユーザーのさまざまな需要を満たすようになった。

 

 音楽と撮影という古い長所にしがみつく日本の携帯電話メーカーは、この技術と体験の革新についていくことができなかった。

 

 あるいはあまりにも革新的すぎて、当時のユーザーに受け入れられなかったのかもしれない。「元祖フルディスプレイ」と呼ばれるシャープは、2013年にフルディスプレイ搭載携帯電話を発売した。しかしユーザーが記憶に留め好んでいるのは、今年5月に発売されたサムスン初のフルディスプレイフラッグシップモデル「Galaxy S8」だった。

 

 またマーケティングの過度な本土化も、日本製携帯電話の衰退の原因だ。

 

 長年に渡り携帯電話業界を観察しているアナリストは「日本で有名な企業の多くが、家族経営の企業だ。大企業の病が重く、革新が不足し、新しい発想が支持されない。スマホという変化の激しい業界において、時代の流れに乗れなければ撤退は必然的な結果だ」と指摘した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年8月31日


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