日韓の領土問題をめぐり、友好都市提携を結んでいた松江市と韓国の晋州市の関係が悪化し、正常な交流が途絶えていた。10年後、両都市の緊張関係がやや改善されており、旧交を温める見通しとなった。
日本西部の松江市と韓国南部の晋州市は、1999年に友好都市提携を結んだ。しかし日韓両国の竹島(韓国名・独島)の領有権をめぐる係争が続き、両都市の関係も緊張化し、2009年3月に友好関係が中断された。
共同通信は29日、松江市当局の話とし、松浦正敬市長が10月9−11日に晋州市を訪問し、李昌熙(音訳)市長と面談すると伝えた。両都市の交流促進などが話し合われる見通しだ。
松江市長の晋州市訪問は10年ぶり。松浦市長は前回、2007年10月に訪問していた。
竹島は朝鮮半島東部の海域、鬱陵島の東に位置し、面積は約0.18平方キロメートル。韓国、朝鮮、日本が領有権を主張している。この島は1953年より韓国に実効支配されており、行政上は慶尚北道郁陵郡に属する。