30日付インド経済紙『The Economic Times』の記事によると、インドと日本のシーパワーは29日より、インド洋の主要航路付近で3日間の高強度対潜戦合同演習を開始した。インド海軍は米国から輸入した新型P-8I長距離対潜哨戒機2機を、海上自衛隊は米製P-3C対潜哨戒機2機を派遣した。
ニューデリー・テレビジョンの29日の報道によると、対潜訓練に参加する両国の人員は、未来の共同作戦のコンセプトをめぐり訓練を展開する。これはインドにとって、特殊な意義がある。この訓練を通じ、インド海軍はP-3Cの性能を確認できるからだ。同機は長年に渡り、パキスタン海軍に主な対潜戦プラットフォームとして用いられてきた。インドメディアは今回の演習について、中国の軍艦・潜水艦がインド洋で頻繁に姿を現す時期と重なっていると称した。
中国の軍事専門家である張軍社氏は「日本とインドの一部の関係者とメディアは、南中国海とインド洋の航行の自由に影響が生じていないにも関わらず、大声で航行の自由を叫んでいる。その一方で、中国海軍のインド洋における正常な航行にいちゃもんを付けている。このようなやり方は理解に苦しむ、まったくもってダブルスタンダードだ」と指摘した。