第8回中日高級事務レベル海洋協議が5、6両日に上海市で開催された。新華社が伝えた。
中国側は外交部(外務省)、中央外事弁公室、国防部(国防省)、公安部(公安省)、交通運輸部(交通運輸省)、環境保護部(環境保護省)、国家海洋局、国家エネルギー局、中国海警局、中国地質調査局などの代表が、日本側は外務省、内閣府、水産庁、資源エネルギー庁、国土交通省、海上保安庁、環境省、文部科学省、防衛省の代表が参加した。
双方は、協議枠組みの全体会議、及び枠組みの下での「政治及び法律」「海上防衛」「海上法執行及び海上安全」「海洋経済」の4つのワーキンググループ会議を開き、東中国海に関する問題について意見交換し、海洋協力のあり方について検討した。
一、双方は、本枠組みを含む二国間チャンネルを通じて海洋政策及び海洋法について意思疎通を継続することの重要性を確認した。
二、双方は、防衛当局間の海空連絡メカニズムの構築及び運用開始について前向きな進展を得た。また、引き続き防衛当局間の交流を強化し、相互信頼を増進することで一致した。
三、中国公安部辺防管理局と日本海上保安庁は、双方の署名した議事録に基づき、密輸、密航、麻薬取引など越境犯罪の防止・取締り分野における協力を引き続き実施し、適切な時期に専門家の相互訪問を実施することで一致した。
四、中国海警局と日本海上保安庁は、既存の連絡窓口が双方の情報交換の面で発揮している役割及び実務者間の交流を評価するとともに、両国の海上法執行機関の協力強化について踏み込んで意見交換した。
五、双方は、中国国家海洋局と日本環境省が、本枠組みの下で海洋ごみ協力について得た成果を歓迎するとともに、2018年に中日海洋ごみ協力専門家対話プラットフォーム第2回会合及び第2回中日海洋ごみワークショップを実施し、引き続き海洋ごみ分野における協力と交流を強化することで一致した。
六、双方は、「中日海運政策フォーラム」を再開し、双方が関心を共有する海運政策協力について議論することで一致した。双方は、引き続き中日間の安全・汚染防止メカニズムの下で協力を強化し、関心を共有する海事分野の問題について議論することで一致した。
七、双方は、中日海上捜索・救助協定に署名することの重要性を再確認し、今後二国間または多国間の枠組みの下で捜索・救助協力を引き続き進めることで一致した。
八、双方は、海洋地質科学の分野において協力研究の実行可能性を検討することで一致した。
九、双方は、東中国海問題の原則合意に関連する問題について意思疎通・交流を強化することで一致した。
十、双方は、第9回中日高級事務レベル海洋協議を来年前半に日本で開催することで基本的に一致した。
(編集NA)