日本僑報社(日中交流研究所)と在日本中国大使館が共催する、第13回「中国人の日本語作文コンクール」の表彰式が12日、北京の在中国日本国大使館で行われた。中国の大学在校生292人が受賞した。日本の横井裕大使、日本僑報出版社社長の段躍中氏らが賞を授与した。
中日国交正常化45周年を記念するため、主催者は今回のテーマを「中国の新しい魅力」とした。6カ月以上の審査をへて、河北工業大学日本語学科4年生の宋妍さんが、「『日本語の日』に花を咲かせよう」という作文で最優秀賞(日本大使賞)を授賞した。
宋さんの作文は、学校で日本語の歌「花は咲く」を歌い、東日本大震災の復興を応援する物語だ。宋さんは表彰式のスピーチで「この活動はまだ小規模だが、中国の大地に伝わり、いつの日か国境と山々を越えて日本人の心に届くと信じている」と話した。
横井大使は授賞後、「私は中国語を学習している際に、作文は非常に難しいと感じていた。受賞者の中国人学生は日本語で流暢に作文できるばかりか、流暢にスピーチでき非常に素晴らしい。受賞者の今後の健闘を祈る」と述べた。
会場に招待された宋さんの両親は、中国新聞網の記者に対して「日本語を学び、この作文コンクールに出場したのは、すべて娘の選択だった。招待を受け初めて娘が最高賞を授賞したことを知った。娘が今後、中日友好に貢献することを願う」と述べた。
段氏によると、本大会の一等賞は5人、二等賞は15人、三等賞は60人、佳作賞は211人。受賞作品は本にまとめられており、12日に日本全国で発売される。三等賞以上の受賞者の指導教員も、「優秀指導教員賞」を受賞。
「中国人の日本語作文コンクール」は日本僑報社(日中交流研究所)が2005年より、13年連続で開催している。現在まで中国の大学300校以上の4万人弱の生徒が参加している。