13日、在日米軍のヘリが飛行中、沖縄県の小学校の校庭にその窓枠が落下し、小学生1人がけがをした。日本経済新聞によると、7日には沖縄県の保育園の屋根からも、米軍ヘリの落下物が見つかった。落下事故が立て続けに発生し、現地人が米軍基地への反発を強めることになりそうだ。
日本メディアの報道によると、米海兵隊のCH-53E大型輸送機の金属製の窓枠が13日午前10時頃、沖縄県宜野湾市普天間第二小学校の校庭に落下した。4年生の男子の左手に跳ね上がった石がぶつかり、軽傷を負った。落下した窓枠は1メートル四方で、重さ7.7キロ。事故発生当時、多くの学生が校庭で体育の授業中だった。
沖縄県の翁長雄志知事は事故発生後に現場を視察した。最も近い学生は窓枠から5メートルほどしか離れていなかったと聞くと、翁長知事は「最も保護すべきは児童だ。物体は校庭の中央に落下し、許せない」と述べた。また「ここは(事故が)起きてはならない所だ。この事故について、米軍と日本政府はしっかり対応していない」と批判した。
日本政府は13日、在日米軍に同型機の安全確認までの飛行停止を求めたが、多くの保護者が懸念を強めている。ある保護者は憤り、TBSに対して「事故発生当時、私の子供は校庭にいた。校庭の別の方に落下していれば、子供が死んでいたかもしれない」と話した。米軍基地の事故が最近多発しており、沖縄県民を不安にさせている。7日午前には、筒状の物体が宜野湾市の「緑ケ丘保育園」に落下した。同じ時間帯に、米軍機が付近を飛行していた。今年10月には米軍輸送機が沖縄県東村で不時着し、発火していた。
AFP通信は、政府と沖縄県の間の信頼の欠如が、普天間基地移設問題の主因だと指摘した。沖縄県民は、基地の騒音・汚染・各種事故はもう十分であり、基地を閉鎖し、関連施設を県外もしくは海外に移設すべきとしている。沖縄現地紙の琉球新報は社説で、米軍は関連事故に対して緊迫感を持っておらず、米軍を放任している政府も責任重大だと論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月15日