日本で、大腸がんによる死亡率は肺がんに次いで2番目に高い。患者にとって、早期発見は治療に最も重要なことである。日本はこのほど、新たな人工知能(AI)の成果として、1秒以内に大腸ポリープががんであるかを検査する技術を発表した。
記者は横浜市のある病院の診療室で、医師が500倍の倍率の画像を撮像できる内視鏡を患者の胃腸に入れて検査する様子を目にした。AIシステムが0.3秒で内視鏡を通して大腸ポリープががんであるかを診断し、それをもとに医師が切除手術を行える。
昭和大学の工藤進英教授は、「これまでは診断に1週間ほどかかっていたが、すぐに切除すべきかを判断できるようになった。このシステムは診断の効率を大幅に高めた」と話す。
このシステムは開発段階で6万枚以上の腫瘍細胞画像を使用し、データバンクを構築。これらの画像は日本5大病院の3000件以上の病例データである。システムは画像データにある腫瘍画像を解析、ディープラーニングし、癌化の自動識別機能を形成した。
AIががん細胞識別分野で大きな飛躍を遂げたことにより、医師の診断の効率だけでなく、正確さも大幅に向上する。
このAI大腸ガン診断システムは現在、日本の6軒の病院で臨床実験を行っており、2018年中に日本の医薬品監督管理部門から使用許可が得られる見通し。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月28日